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大山山系 矢筈川右俣

  • HIRO
  • 8月5日
  • 読了時間: 3分

矢筈川右俣(円形劇場)

2025.7.16

メンバー:HIRO,会員外1名

記:HIRO

「今山行の目的地、円形劇場(墓場壁)」
「今山行の目的地、円形劇場(墓場壁)」

夏の沢遠征で面河渓に行く予定であったが、直前の大雨で仁淀ブルーが仁淀グレーに。サブプランで考えていた大白水谷は通行止めで入れない為中止。

全国的に天気が良いのは山陰地方だけであった為、遠征は諦め大山で遊ぶ事にした。

今回のルートは矢筈川を遡行し勝田ヶ山直下にある円形劇場(墓場壁)を目指す。8年ぶりに行く久しぶりのルートである。


7:30 船上山万本桜公園に集合。そこから1台で矢筈川の入渓地に向け車で移動。駐車地より側道を歩き堰堤を越えた辺りで入渓した。

水量は多くなく、浸かっても膝上程度。

沢に沿って遡行すると熊滝と赤滝の二俣が出て来るので右俣の熊滝方面へ。熊滝が見えてくると二俣になっているので、右俣の熊滝がある沢を遡行して行く。熊滝を登るのは少々厳しそうな為、少し下って左岸の傾斜が緩い所を見つけ高巻きする事にした。

「入渓ポイントまで側道歩き」
「入渓ポイントまで側道歩き」

「入渓後、苔の綺麗な沢歩き」
「入渓後、苔の綺麗な沢歩き」

「小滝を越えていく」
「小滝を越えていく」

「熊滝」
「熊滝」

この熊滝の高巻き藪漕ぎ中にトラブルが発生した。

HIROが先頭で藪漕ぎをしていると左手に痛みが走った。周囲を確認するとアシナガバチが。左手中指を刺されたようだ。

15m程度斜面を下りひとまず撤退。刺された部位の処置をした後、今回のパートナーと先頭を入れ替わり藪漕ぎを再開すると今度はパートナーも刺された。

藪漕ぎして熊滝を越えた辺りで懸垂下降で沢に復帰する為、藪漕ぎを止める訳にはいかない。暫く時間を開けた後、周囲を良く確認しながら少し尾根の方に大回りして無事に懸垂下降をし沢に復帰する事ができた。

懸垂下降後は沢に沿って遡行する。暫く遡行すると小滝が出てきた。

出だしが少し悪く一段登ってしまえば階段状だがぬめっている為注意が必要。前回来た時は直登したが、今回はハチに刺されて時間を使った為高巻く事にした。

「沢復帰後の小滝、出だしはヌメっていて悪いが後は階段状となる」
「沢復帰後の小滝、出だしはヌメっていて悪いが後は階段状となる」

小滝を超えると逆層の滑涸れ沢地帯になり、すぐに二俣になるので左俣へ。

左俣に入ったら沢に沿って詰め上がって行く。逆層の滑涸れ沢地帯が暫く続く。フリクションは良いが落ちたら下まで転げ落ちそうな感覚。

「逆層の滑涸れ沢地帯を登る」
「逆層の滑涸れ沢地帯を登る」
「逆層の滑涸れ沢地帯、上部から」
「逆層の滑涸れ沢地帯、上部から」

暫く詰め上がると円形劇場直下に最後の小壁が出てくる。

ガバでフリクションも良いのでフリーで登攀する。

小壁を登り顔を出すと眼前に今回の目的地である円形劇場(墓場壁)が現れた。

三方を岩の壁で取り囲まれ、その周囲には円形で階段状の客席があるような特異な空間が目の前に広がる。

この自然が作り上げた雄大な景色とスケール感はここに辿り着いた人にしか味わえない。

「劇場直下の小滝」
「劇場直下の小滝」

「直下の滝をフリーで越える」
「直下の滝をフリーで越える」

「直下の滝、フリクションは良好、バックには琴浦町から繋がる日本海」
「直下の滝、フリクションは良好、バックには琴浦町から繋がる日本海」
「円形劇場(墓場壁)」
「円形劇場(墓場壁)」
「辿り着いた者にしか味わえない特異な空間」
「辿り着いた者にしか味わえない特異な空間」

最後に円形劇場から登山道に合流するまでの間、鬼木登り空中藪漕ぎが待っている。ここが今回のルートの本当の核心かも知れない(笑)。樹林帯までの1ピッチは少し気持ち悪いのでロープを出し、樹林帯からは各々フリーで登った。急登で木々が密に生い茂る中を縫うように藪漕ぎで進んで行くと登山道に合流した。

合流後は登山道を船上山に向け下山する。船上山の屏風岩を横目に見ながら17:30頃船上山万本桜公園に到着し今回の山行は幕を閉じた。

「船上山への登山道」
「船上山への登山道」
「船上山の屏風岩」
「船上山の屏風岩」

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